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ウナギ(網・全魚・雑魚券)

土用の丑の日といえば、うなぎですね。夏の土用が近づくと、TVのニュースや紙面はもとより、スーパーのコーナーでもうなぎ、うなぎ、うなぎ・・・ そう、スーパーの実演販売コーナーから漂う、あの醤油とウナギの焼ける香りはたまりませんよね~ 

さて、毎年TVや新聞紙面でシラスウナギの豊漁・不漁が伝えられますが、私たちが口にする多くのウナギは、12月~翌年4月頃まで行われるシラスウナギ漁で捕獲したものを養殖したものです。稚魚を多く捕ってしまっても親魚は減るし、河川に住む親魚を捕ってしまっても産卵に参加できる魚の数は減ってしまいますね。ウナギは、海で生まれ・川で育ち・海へ帰るものとの認識が強かったのですが、最近の研究では産卵に参加している親魚のうち河川で生活していた個体は2割程度との研究報告もあり、釣りやシラスウナギ漁の他にも稚魚の減少理由があるのかもしれませんね。

2015年1月現在、群馬漁業協同組合の管轄河川では、1年を通して網券・全魚券・雑魚券・筌鑑札にて30cmを超えるウナギを捕まえることは可能です。ただし、筌で捕まえたウナギは4月1日から10月31日の間だけ持ち帰れます。これは、水温が下がり穴にもぐる(冬眠みたいなもの)時期に捕ってしまうと、河川の個体数が急激に減少してしまうからなのですが、裏を返すと水温の低い時期は、『巣穴から出て徘徊していないから釣れない』という事の現われでもあります。


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ウナギを捕まえる場合、日没近くに餌のついた針をあちこちに仕掛け、翌日の早朝に回収する“置き針”が良く用いられます。群馬漁協管内では50本まで仕掛けることが出来ますが、3年ほど前から置き針で死亡したウナギが捨てられていたり、うなぎが強引に針から逃れ死亡したと思われる個体も多数見受けられました。置き針は、伝統漁法であると共に非常に効率の良い漁法なのですが、資源量の減りつつあるウナギには負荷が大きいかもしれません。どうぞ、置き針漁をされる場合30cm以下(通称エンピツ)がかかりにくい大きさの針を用いて頂くか、早めに仕掛けを回収する事により死亡固体の減少にご協力頂けると幸いです。(星野)

写真:Club Crest

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写真は、リール竿で一昨年に釣り上げたものです。竿釣りの利点は、魚信があってから回収までの時間が短く、小さい場合は速やかに放流できることでしょうか。反面、一人2本までと決められた規則の中では、ポイント選びや水の状況などにより釣果の成績は総じてよくありません。


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群馬漁協管内のウナギは、臭みはありません。ただし比較的脂が強いように感じますので、白焼きにしてからしっかりと蒸して頂くと美味しく頂けると思います。内臓(胃と肝臓)は良く洗ってから吸い物や串焼きに、頭は開きにして串を打ち蒲焼にすると晩酌の肴にぴったりです。(星野)

ウナギの生態や研究の事が詳しく紹介されています。→ 静岡県水産技術研究所 浜名湖分場 ウナギのページ
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